宗派とお焼香の回数とマナー。葬儀で知っておくべき仏教の基礎知識
2023/08/20
葬儀において、仏教の基礎知識を知っていることは、遺族や参列者としてのマナーを守る上で非常に重要です。特に、宗派によって異なるお焼香の回数やその場でのマナーについては、知らないと失礼な行動をとってしまう恐れがあります。今回は、宗派とお焼香の回数、そして葬儀で知っておくべき仏教の基礎知識について解説していきます。
目次
仏教宗派の種類
仏教は様々な宗派に分かれています。主要な宗派としては、浄土宗、真言宗、天台宗、禅宗、日蓮宗などがあります。檀家としては、それぞれの宗派に対応した葬儀を執り行うことが求められます。 浄土宗は、阿弥陀如来を信じ、極楽浄土に往生することを目指す宗派です。真言宗は、密教を基盤に、真言を唱えることで成仏すると考えます。天台宗は、法華経を重視し、諸法対象思想を取り入れた宗派で、清浄な土地での修行を求めます。禅宗は、座禅などの修行を通じて、自己を見つめることを目的とした宗派です。日蓮宗は、法華経を唱え、閻魔を手下とするとされる宗派で、成仏するためには正しい信仰が必要だと説きます。 例えば浄土宗の場合は、念仏を唱えられるように師侶を呼ぶことが一般的です。真言宗の場合は、お経を般唱するための布施などが求められます。天台宗の場合は、絵馬や御詠歌などの手配が必要です。禅宗の場合は、お茶席を設けるといったことが求められることもあります。日蓮宗の場合は、勝軍祈願などを行うことがあります。 葬儀社としては、様々な宗派に対応しなければならず、それぞれに異なる儀式や手続きを行う必要があります。しかし、故人の思いを汲み取り、きめ細やかな手配を行うことで、故人とご遺族にとって最善の葬儀を執り行うことが求められます。
お焼香の意味と回数
お焼香とは、生前の故人様に対して敬意と感謝の気持ちを表し、また、その方が旅立つ際に供養を行うために行われる儀式の一つです。葬儀の際にお焼香を行うことが一般的です。お焼香は回数も決まっています。一般的には、主なご遺族と親族がおおよそ1回から3回、それ以外の方も同じく1回から3回行います。お焼香を行う回数は、故人様を弔う気持ちが深まることや、旅立ちを感じることができるためです。 また、お焼香では香炉の前に立ち、儀式が終了するまで手を合わせて香を焚き、故人様にお悔やみを申し上げます。お焼香に参列することは、故人様への敬意や感謝の気持ちを表すだけでなく、ご遺族や参加者にとっても心の儀式となることが多いです。 お焼香が行われる際には丁寧かつスムーズなサポートを提供し、故人様やご遺族が思い出深い式典を過ごせるようサポートします。弊社はお客様の気持ちに寄り添って一生懸命サポートすることをお約束いたします。
お焼香の正しいマナー
葬儀の際に訪れる機会があるお焼香には特別なマナーがあります。自宅葬では、着席してからお焼香をすることが多いです。立ったままお焼香をする場合には、洋間の場合です。また、お焼香には抹香を用いますが、煙に敏感な人が集まっているかもしれません。換気が不十分ですと室内に香の香りがうつりますとなかなか臭いが抜けません。その様な事情から貸し斎場での葬儀式典が増えた事情があります。
お焼香をする際には、一定の流れがあります。まず、先祖代々を祀る先負と、現世の状況を表す現負、そして、未来のことを祈る未負の順に、一回ずつお焼香します。最後に合掌をして、一本の線香に共に手を合わせ、お礼の言葉を唱えます。また、お焼香には特定の順序がありますが、あくまで基本的なやり方であり、宗派によってやり方が異なることがあります。葬儀社のスタッフに、宗派ごとの正しいお焼香のマナーややり方を尋ねることが重要です。お焼香は、故人やその家族に敬意を払い、心を静める儀式です。正しいマナーに従い、心を込めてお焼香をすることが大切です。
葬儀における仏教の役割
葬儀は、仏教において大変重要な儀式です。仏教では、人生は必然的に苦しみと死に直面するものであり、葬儀はこの死に対する儀式です。葬儀は、亡くなった方が永遠に安心していけるように、梵天や大日如来の神聖な力を信じて仏教の教えに基づいて行われます。 仏教では、命が続く限り、苦悩・死を捨てて悟りに達することが目標とされています。このため、葬儀は、生者にとっても教育的な役割を果たすとされているのです。亡くなった方の家族や友人は、葬儀で往生の功徳や、己に秘めた苦しみ・欲望を脱却する方法を学ぶことができます。 葬儀は、遺族の方にとっても、悲しみや哀しみを乗り越える場であります。仏教では、死後も幸福を得ることに関して多くの縁起を伝えています。従って、葬儀は仏教の思想に基づいて行われることで、遺族の方が心の平和を取り戻すように導いてくれます。 葬儀は、終活としても注目される時代となりました。仏教を信じる方々にとっては、心身ともに穏やかな状態で永遠の眠りにつくことが願いであることが多いでしょう。そういった願いを叶えるために、旦那寺は、仏教の思想を基盤とした葬儀準備や儀式指導を行っています。 葬儀において、仏教は、亡くなった方が鎮魂し、遺族にとって心の平和を与える重要な役割を果たしています。仏式の葬儀は、仏教の信念と教えを尊重し、適切な形で葬儀を執り行っていくことが大切です。
仏教の基礎知識を身につけよう
仏教は、日本人にとって古くから親しまれてきた宗教の一つです。特に、葬儀においては欠かせない存在となっています。しかし、仏教を深く理解するためには、その基礎知識が必要となります。 仏教の基本的な考え方として、生老病死の四苦を乗り越えることで、すべての人が仏になることができるという教えがあります。このため、仏教には多くの修行方法が存在し、瞑想や読経などが行われます。 また、仏教では因果応報の法則が重要な教えとなっています。自分がしたことが必ずしも今生で返ってくるとは限らず、別の生で必ず返ってくると考えられています。このため、自分自身の行いには気をつけ、他人に対しても思いやりを持つことが大切です。 葬儀においても、仏教の教えが深く関わっています。例えば、お経を読むことや、供物をお供えすることが行われます。また、遺族や生き残ったものたちが心を落ち着かせるためにも、仏教の教えに基づいた言葉や行いが必要とされます。 仏教の基礎知識を身につけた、葬儀社のスタッフに巡り合えればご遺族にとっても大きなメリットとなります。熟練されたスタッフが多数在籍する葬儀社であれば、ご遺族に対して的確なアドバイスや提案ができるため、互いの信頼を築くことができます。また、葬儀を行う際にも、仏教の教えに基づいた儀式を行うことで、遺族や参列者が心を落ち着かせることができます。仏教の基礎知識を身につけた、経験豊かな葬儀社選びを普段から口コミサイトなどで調べておくことをお奨め致します。